大人も風疹の予防接種をうけましょう
関東地方で風しんが小流行しています。
- 今年の風しん患者数は184名(8/22現在)ですでに昨年1年間の累積報告数を越えています。
- とくに東京、千葉、埼玉、神奈川の4県に報告が集中しています。
- 感染者のほとんどが大人(93%)で、男性が女性の約3.5倍多く(男性78%、女性22%)、そのうち30~40代男性の割合が多いです。予防接種を受けていない(31名; 17%)あるいは不明(127名; 69%)の人が感染しています。
風しんとは―
- 風しんウイルスによる感染症で、感染すると2~3週間の潜伏期間をおいて、発熱、発疹、リンパ節腫脹などの症状が出現します。発疹が3日続くことから「3日はしか」とも呼ばれています。
- 子どもは軽症で治りますが、大人がかかると重症になることがあります。とくに妊婦が風しんに感染すると、ウイルスが胎盤を通過して胎児に感染し、出生児に白内障、心疾患、難聴などの障害が残る先天性風しん症候群を発症する可能性があります。
大人も風しんの予防接種を受けましょう。
○ 風しんにかかったことがない方
○ 風しんワクチンを受けてない方
○ どちらも不明な方
は、風疹の予防接種をうけることをお勧めします。
- 特に30~40代の男性は、子どものころに定期予防接種のチャンスがなかったので、予防接種を強くお勧めします。
- ワクチンを2回打っても問題はありません。(現代の子どもは2回打ちます。)
- 妊娠中の女性は風しんワクチンを受けることができません。
風しんにかかったり、予防接種をしたかどうか記憶が不確かな場合は、風疹の抗体価(免疫力)検査をすることも可能です。川口市の補助制度もありますので、まずは診療所にご相談下さい。
厚生労働省 なぜ大切?風しんワクチンより
生年月日など | ワクチン接種の状況 |
昭和37年4月1日以前生まれの男女 | 定期接種が行われていませんでしたが、大半の人が自然に風しんに感染することで免疫があります。 |
昭和37年4月2日~ 昭和54年4月1日以前生まれの男性 |
中学生の時に女性のみを対象として、学校で集団接種が行われていたため、自然に風しんに感染する機会が減少しましたが、男性は定期接種制度が行われていないので、風しんの免疫がない人が多い世代です。 |
昭和54年4月2日~ 昭和62年10月1日生まれの男女 |
男女とも中学生の時に予防接種を受ける対象になっていましたが、中学生のときに個別に医療機関で予防接種を受ける制度であったため、接種率が低く、風しんの免疫がない人が多い世代です。 |
昭和62年10月2日~ 平成2年4月1日生まれの男女 |
男女とも幼児のときに予防接種を受ける対象となり接種率は比較的高いのですが、自然に風しんに感染する機会がさらに減少したため、接種を受けていない人には風しんの免疫がない人が比較的多い世代です。 |